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気を付けたいお年寄りの自宅でのケガ|消費者庁が高齢者事故の防止を呼び掛け

「お年寄りは長年住み慣れた自宅が一番安全」という慢心が、思わぬ事故や負傷につながることをご存じでしょうか。65歳以上の高齢者のうち、介護が必要になるきっかけの約1割強が「転倒」や「骨折」によるものと言われています。しかも、高齢者が転倒・骨折する場所の約6割が自宅というデータがあるので、ぜひ注意したいところ。一見、安全なように見えて、危険が潜む自宅で過ごす時間。気が緩む自宅だからこそ、お年寄りを危険から守りましょう。

お年寄りの事故は自宅で起こっている

消費者庁は、高齢者の安全確保に関して、自宅での事故防止を呼び掛けています。高齢者の事故は、住み慣れた自宅で発生するケースが多く、交通事故よりも死亡者数が多いとされています。消費者庁では以下のような事故への注意喚起を呼び掛けています。

自宅での転倒や転落の危険

65歳以上の高齢者で、不慮の事故によって亡くなる方は、転倒・転落によるものが大多数を占めます。あるデータでは、交通事故死の4倍にも及ぶとされています。さらに、骨折や頭部外傷といった重度の負傷につながるケースも多く、そのまま要介護生活を余儀なくされる事案が多数確認されています。

入浴に伴う溺水やヒートショック現象

入浴に伴う浴室での事故にも十分な注意が必要です。特に事故防止を意識しなければいけないのが冬場の入浴。急激な温度変化によって引き起こされるヒートショックには、ぜひ気を付けましょう。ヒートショック現象の発生要因は、暖かい空間・環境から、急に寒い場所に移動した際、急激な温度変化に体がついていかず、血圧が著しく変動して心臓や脳に過度な負荷がかかることです。また、逆に寒い場所から温かい場所に環境が変化した際にも起こりやすいとされています。消費者庁のデータによれば、気温が低下する11月~4月の期間中に高齢者による事故が多く、注意を強く呼びかけています。

お年寄りを狙うもう一つのリスク

高齢者は自宅での事故に注意を払うと同時に、「消費者トラブル」に巻き込まれるケースが多発しているため、消費者庁では同様に被害防止に向けた啓発活動や注意喚起を行っています。住宅の修繕やリフォーム、点検などを強要する訪問販売、電話勧誘には、十分な注意が必要です。また、巧みに話しかけて健康食品や化粧品などの定期購入契約を結ばせる事例も多数報告されています。他にも、インターネット通販によるトラブル、架空請求や偽メール(ショートメッセージサービス)による詐欺被害も増えており、被害総額も増加傾向にあります。

お年寄りを危険やトラブルから守る対策

運動機能や認知機能が衰える高齢者のみなさんを物理的な事故から守るには、予防策を十分に講じておくのが有効です。まず、意識していただきたいのが、生活環境の確認。屋内の段差をなくしたバリアフリー化や、滑り止めマット、手すりなどの安全対策を整えると良いでしょう。併せて、お年寄りの方に日常的な運動を促し、身体機能維持に努める対策も効果的です。夜間のトイレを同居する家族が介助すれば、大幅なリスク軽減につながります。

入浴時に避けたい3つの行動

高齢者の入浴では、「浴槽から急に立ち上がらない」「飲酒後の入浴を避ける」「入浴時間は10分程度に控える」という3つの行動を意識すると事故防止に役立ちます。また、入浴前に脱衣所や浴室を温めて温度差をなくしておいたり、入浴時には必ず同居の家族への声がけを徹底するなど、習慣的に予防策を講じるようにしておけば安心です。

高齢者本人には気づけない消費者トラブル

一方、悪意ある電話勧誘やインターネット通販、架空請求による詐欺被害からお年寄りを守るには、家族や周囲の人の見守りが最も有効です。高齢者が消費者トラブルに巻き込まれている場合、本人は気づかずに不当な契約や支払いを行っているケースが多いためです。もし、家族では判断に迷うことや困ったことがある場合には、全国共通の消費者ホットライン(電話番号:188)を利用するなどして、トラブル解消を図りましょう。

高齢者の暮らしは家族で見守る

お年寄りを取り巻くさまざまな事故やリスクを回避するには、何よりも家族の力が欠かせません。そこで、スマート家電を効果的に使って、見守りを強化してみてはいかがでしょうか。ヘスタモールでは、離れた場所からも高齢者のみなさんの様子がうかがえる「見守りプラン」を提供しています。「屋内カメラ」「窓センサー」「人感センサー」がお年寄りの行動を捉え、「スマートハブ」を通じて遠隔から見守れるというパックプラン。双方向内臓マイクを通じてコミュニケーションを図ることもでき、防犯対策にも役立つパック商品になっています。スマート家電で家族の安心と安全をぜひ守ってください。

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