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湿度が100%になると何が起こる?湿度には2つの定義がある

周りを海に囲まれた日本は、海上からの湿った空気が流れ込みやすく、高温多湿な気候であるとされています。加えて、気候変動の影響を受けて、年間の平均気温が上昇傾向にある現在。海外からの旅行客の多くが、日本の蒸し暑さに驚くと言われているほどです。体感温度にも大きく影響する湿度には、「相対湿度」と「絶対湿度」があることをご存じでしょうか。また、もし仮に、湿度が100%になると、何が起こるのでしょうか。湿度の正しい知識を覚えて、毎日の暮らしに役立ててみましょう。

そもそも「湿度」ってどうやって決まるの?

「湿度」とは、空気中に含まれる水蒸気の量を表した数値のこと。天気予報などでも一般的に使われている指標であると言えるでしょう。そんな湿度には、大きく分けて2つの指標があるのをご存じでしょうか。それが「相対湿度」と「絶対湿度」です。

天気予報でも使う一般的な湿度の指標「相対湿度」

「相対湿度」は、空気に含ませることができる水蒸気量を数値にしたもので、最大値に対して「パーセンテージ」で表します。湿度は空気の温度によって溶け込む水蒸気の最大量(飽和水蒸気量)が異なるという特徴があります。温度が上がると飽和水蒸気量は増え、下がると少なくなります。そのため、同じ量の水蒸気を含んだ空気でも、温度によって相対湿度が変わるという仕組みです。

空気に含まれる水蒸気量そのものを表す「絶対湿度」

一方、「絶対湿度」は1平方立方メートルの空気中に、どれだけの水蒸気が含まれているかを質量で表す指標。単位は「グラム」となり、空気の温度に左右されずに表すことが可能です。こちらの指標は、相対湿度に比べて使われる場面が少ないので、基本的に湿度は「パーセンテージ」で表すものと考えてよいでしょう。

湿度100%になるとどうなるの?

「相対湿度100%」の状態、つまり水蒸気が空気中に溶け込む最大量を超えると、どんな現象が起こるのでしょうか。まず、空気中の水分が蒸発しなくなります。空気が「これ以上は水分を取り込めない」という状態になるため、濡れた洗濯物を干しても水分が蒸発せず、乾きません。また、上記でも述べたように「相対湿度」は空気の温度によって変わり、温度が下がると飽和水蒸気量が減るため、わずかでも空気が冷やされると、空気中の水蒸気が水に戻ってしまいます。空気中で水蒸気が水滴になり、浮遊した状態になるため「霧」や「雲」が発生します。

湿度が体に与える影響にはどんなことがある?

仮に、湿度100%の状態の空間に人間がいると、汗が蒸発せず体温調整がうまく機能しなくなります。また、「体感温度」が実際の温度よりも高く感じられるため、非常に不快感があります。人によっては息苦しさを感じたり、高温であれば熱中症リスクが高まるなど、いろんな不都合が生じます。日本の夏が蒸し暑く感じるのは、湿度が高いためであり、逆に寒さを厳しく感じるのは、湿度が低いからです。

湿度と温度をコントロールして快適な暮らしを

このように、私たちの体は湿度の変化を敏感に感知して、快適さや不快さを感じるようになっています。過ごしやすい空間を手に入れるには、温度だけでなく湿度も一緒にコントロールすることが重要だと言えるでしょう。そこでおすすめするのが、「スマート温湿度センサー」です。センサーを設置した部屋の温度と湿度の履歴をスマホアプリに表示するという優れモノ。さらに、マルチリモコンとの連携で、室温が30度を超えるとエアコンの冷蔵をオンにする自動設定にも対応しています。毎日の暮らしをワンランクアップさせてくれるスマート家電を活用して、ぜひ快適なライフスタイルを手にしてください。

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