
巧妙化する詐欺の手口を理解して、お年寄りを特殊詐欺から守ろう!
SNS(交流サイト)を使って共犯者を募り、実態の把握を難しくさせる犯罪が多発しています。「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」の取り締まりに警察は力を注いでいますが、被害額は年々増加傾向にあります。被害にあわないためには、その手口を理解して、あらかじめ対策を取っておくことが大切。特に被害の多い高齢者の方々を犯罪から守るための具体的な対策を紹介ます。
特殊詐欺とは
特殊詐欺とは、ターゲットの人物に電話などを使ってウソの話を信頼させ、現金をだまし取る犯罪行為です。被害者の8割近くが高齢者ですが、20代や30代、さらには10代でも巻き込まれる可能性があります。
特殊詐欺の手口は10種類
警察では、特殊詐欺の手口を大きく10種類に区分しています。
・オレオレ詐欺
・預貯金詐欺
・架空料金請求詐欺
・還付金詐欺
・融資保証金詐欺
・金融商品詐欺
・ギャンブル詐欺
・交際あっせん詐欺
・その他の特殊詐欺
・キャッシュカード詐欺盗
特殊詐欺の件数は、平成26年から徐々に減少傾向にあったものの、令和3年からは急速に増加しているのが現状。令和6年11月末時点で、1万8606件も発生し、被害額は581億円にも上っています。
特殊詐欺被害の大半は固定電話がきっかけ
相手番号が通知される携帯電話・スマートフォンは、用心して通話に応じない人がほとんどですが、ナンバーディスプレイのない固定電話の場合は、どうしても受話器を取ってしまいます。特殊詐欺は、一度でも犯人と話してしまうと、被害に合う確率が一気に増え、大変危険です。
固定電話を防犯機能付きに買い替える
こうした特殊詐欺の現状を受けて、電話機メーカーなどでは、防犯機能付き電話機などを販売しています。防犯機能付き電話機は、非通知を着信拒否したり、通話と同時に音声を録音する機能、さらには自動応答メッセージで相手を警告するなどの機能が搭載されていて、高齢者のみなさんにぜひ導入を検討いただきたい電話機です。また、ナンバーディスプレイ対応の電話機に変えるだけでも十分な効果が期待できます。固定電話を家族や知人からの連絡専用にしておくなど、ちょっとした工夫でも被害に合わないようにできるのです。
無料でできる対策方法
70歳以上、または70歳以上の方と同居している固定電話の契約者のみなさんは、無料で「ナンバーディスプレイ」と非通知電話を応答しない「ナンバーリクエスト」を利用することが可能です。「ナンバーディスプレイ」は、かけてきた相手の電話番号が電話機に表示されるので、確認してから通話ができるというもの。みなさんお馴染みの機能です。一方のナンバーリクエストは、さらに一歩進んでいて、非通知設定でのコールに対して、自動音声が電話番号を表示した上で架電するように案内するサービスです。
スマート家電でお年寄りを犯罪から守る
特殊詐欺の犯行手口は、非常に巧妙化しています。犯人は穏やかで丁寧な口調で話しつつ、確実に現金やキャッシュカードの騙し取りにターゲットを誘導します。相手が信頼するような状況、立場を巧みに操るため、どんなに用心していても、詐欺に合ってしまいます。だからこそ、最新のテクノロジーを使って、犯人からの接触を断ち切ってしまうことが、防犯の第一歩となります。お年寄りのみなさんの日常を安全に見守るのが、ヘスタモールが提供する「HESTA 見守りプラン」です。屋内カメラが映像を記録し、窓センサーや人感センサーなどが、不必要な外出や外部からの侵入者の立ち入りを記録。遠くにいても、家族の安全を見守れるパックプランになっています。安心・安全な暮らしと、犯罪からお年寄りのみなさんを守るためにも、ぜひスマートデバイスをご活用ください。