ほとんどのご家庭では、自宅にWi-fi環境をお持ちだと思います。基本的に２つの周波数があり、いずれか１つに接続して、スマートフォンやパソコン、テレビなどを利用することになります。２つの周波数には違いがあり、2.4GHzと5GHzが用意されているのが一般的。では、どちらを優先して接続すればいいのでしょうか。異なる周波数の特徴と使い分けるコツを解説します。

そもそも「Wi-fi」って何？

Wi-fiとは、「Wireless Fidelity」の略語で、日本語に直すと「ワイヤレス機器の相互接続性の保証」になります。無線通信の規格の１つであり、世界におけるもっともポピュラーな規格として扱われています。よく耳にする「Bluetooth（ブルーツゥース）」や「NFC（Near Field Communication）」もWi-fiと同じ無線通信規格です。Bluetoothは、マウスなどの周辺機器とパソコンの接続に使われることが多いほか、NFCは交通系電子マネーやキャッシュレス決済のデータ交換でお馴染みになっています。

「LAN」との違いは？

「Local Area Network」を略した言葉が「LAN」で、家庭やオフィスといったエリア内で、パソコンや通信機器を接続する技術を指します。LANには有線と無線で接続する方法があり、Wi-fiはLANを無線で接続するためのものです。LANケーブルが必要なく、接続した機器を自由に移動できる点が最大のメリットと言えるでしょう。

便利なWi-fiにも弱点がある

便利なWi-fiですが、有線で接続するLANとは違って、通信が不安定になるウィークポイントがあります。ネットワーク機器から距離が遠かったり、間に障害物や電波干渉するような要因があると通信が途切れたり、速度が遅くなる点が大きな短所です。

Wi-fiに2.4GHzと５GHzの２つの周波数がある理由

ご家庭で使用されているWi-fiには、2.4GHzと５GHzの異なる周波数が用意されていることは、きっとご存じだと思います。この２つの周波数にはそれぞれ特徴があり、使用環境に応じて使い分けると、より快適な通信ができるようになるのでおすすめです。

障害物に強く、幅広い機器に対応できる「2.4GHz帯」

パソコンやスマートフォン、テレビやスマート家電など、さまざまな機器（デバイス）に対応しているのが、「2.4GHz帯」の特徴です。障害物があっても電波が届きやすく、通信が途切れにくい安定性にも優れています。よほどの高速通信が必要ないスマート家電などであれば、2.4GHz帯に接続しておくのが無難。安定性に優れていますが、速度の面に関しては、次に解説する「５GHz帯」に劣ります。

高速安定通信が可能な「５GHz帯」

2.4GHz帯に比べて、大容量・高速通信に向いているのが「５GHz帯」の最大のメリット。動画視聴や大きなデータのやり取りを頻繁に行う際には、５GHz帯を選ぶと良いでしょう。その一方で、障害物などにより電波が遮断されると安定性を失うというデメリットがあります。「電子レンジや家電を使うと急にWi-fiがつながらなくなった」というようなケースでは、５GHz帯に接続している可能性が高いと考えられます。

スマート家電の接続には「2.4GHz帯」がおすすめ

家中の家電とスマホがつながるスマート家電の場合、一般的には2.4GHz帯に接続します。遠くまで電波が届き、障害物にも強い点がその理由。また、幅広い機器に対応していることも、2.4GHz帯を選択する理由の１つ。一方で、動画視聴などを楽しみたいスマートフォンは、高速通信ができる５GHz帯につないでおくのがよいでしょう。

スマート家電を使って便利な暮らしを

せっかくのWi-fiが使える環境ですから、積極的にスマート家電を導入してみてください。「HESTAスマートハブ」とWi-fiルーターを接続すれば、お手元のスマートフォンから「人感センサー」「窓センサー」「スマートドアロック」などを操作できるようになります。ほかにも、外出先から自宅の様子を確認できる「HESTA見守りプラン」やご自宅のセキュリティを強化する「HESTAスマート屋外カメラ」などがラインナップされているので、ぜひ参考にしてみてください。