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お年寄りの熱中症に厳重注意!高齢者が熱中症になりやすい理由とは

熱中症で病院に救急搬送される人のうち、約半数を65歳以上の高齢者が占めていると言われます。気温が30度を超えるような酷暑での外出はリスクが高くなる他、さほど暑くない天候や室内であっても、高齢者は熱中症になりやすいので気を抜けません。ではなぜ高齢者の熱中症が多いのでしょうか。そこには明確な理由があります。高齢者が熱中症になりやすいメカニズムを理解して、お年寄りを暑さから守りましょう。

5月から9月は熱中症に要注意

全国で熱中症によって救急搬送された人の数は、2023年の累計で9万1467人(総務省:令和5年10月発表)です。この数字は、2008年の調査開始以降、実に2番目の多さ。前年との比較では、なんと2万人以上も多くなっているという驚きのデータです。今年も気温が40度を超える日もあり、厳しい暑さが長期間にわたって続くことが予想されるため、十分な注意が必要です。

65歳以上の高齢者が救急搬送の半数以上を占める

救急搬送された人を年齢別でみると、満65歳以上の高齢者が54.9%を占め、その数は5万173人です。次いで、18~65歳が33.8%(3万910人)、7~18歳が10.5%(9583人)となっており、いかに高齢者が熱中症になりやすいかが明確に表れています。

熱中症になりやすい場所は住居が最も多い

さらにデータを詳しく見てみると、熱中症の発生場所別では、最も多いのが住居(39.9%)です。道路(16.6%)、屋外(12.8%)などと比較して、圧倒的に住居、つまり家の中にいて発生するケースが多いことが分かります。

なぜ高齢者が室内で熱中症になりやすいのか

上記のデータを見ると、65歳以上の高齢者で、室内にいる時に熱中症になりやすいということになります。ではなぜ、高齢者が救急搬送の半分も占めているのでしょうか。その理由は、加齢と共に体内の温度調節機能が低下することに原因があります。一言で表せは、高齢者は暑さを感じにくくなるからです。

体温調節機能の低下に気をつけよう

人の皮膚の奥には、温度を検知するセンサーが備わっていますが、年齢を重ねるごとに機能が低下するため、高齢者は温度の変化を感じ取りにくくなってしまいます。通常であれば、センサーが暑さを感知して、血管拡張と発汗によって体の熱を放出して体温を調整しますが、高齢者は暑さを感じにくいため、体温調整をする仕組みが働かず、室内にいても熱中症を発症してしまうのです。

室温の目安は28℃以下

室内での熱中症を防ぐには、室温28℃以下をキープしておく必要があります。エアコンを利用するのはもちろん、風が通りやすくしたり、扇風機をうまく使うことでも、室温28℃以下をキープすることが可能です。そしてこまめな水分補給も忘れないようにしてください。

高齢者の熱中症予防に温度計は不可欠

室内温度の変化が分かりづらい高齢者の方には、温度計の利用をおすすめします。ヘスタモールが扱う「スマート温湿度センサー」には、高温時や低温時にアプリへ通知する機能があり、熱中症対策に最適です。もちろん、現在の室温をスマホで確認することも可能。過去の履歴を遡って確認もできるため、室温が高くなりやすい時間帯などを把握して、より万全の熱中症予防が行えます。

他にも「マルチリモコン」と連携させて、室温が一定の温度まで高くなれば、自動でエアコンの冷房を作動させるなど、便利な使い方もできる「スマート温湿度センサー」。高齢者のみなさんを熱中症から守るためにも、ぜひ活用してみてください。

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